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「NANA」 [映画]

映画名 NANA
監督 大谷健太郎
出演者 中島美嘉、宮崎あおい、成宮寛貴、松田龍平
各種データ 制昨年 2005 制作国 日本 長さ
"評価10点満点"
ストーリー 4
音楽 3
映像 3
演出 4
独創性 1
合計 15

忠実に漫画を映像化した。というほかに表現の仕様がない。それ以上でも、以下でもない。この映画の評価の仕方は「漫画を忠実に描いているから」おもしろい。か、「描けていないから」つまらないかのいずれかではないだろうか?個人的には主人公の二人のNANAのキャスティングは見事。イメージどおり。ハチの友人たちと幸子も漫画の通りだった。
しかし、その周辺のキャスティングでいけば、バンドを形成する他のメンバーはどうも「違う」。これは実際にミュージシャンではないからだろうか。音楽をやっている人間の雰囲気が出せずにいた。ただの演技のうまさや、カリスマ性を役者として持っていても、ミュージシャンとは異質なものなのかもしれない。(音楽はラルクっぽい、というか、そうなのか?)。最近映画やドラマをみていないので、ここで出てくる人間たちのキャリアをみるとここ数年で作られた映画に出演してきた若手の役者たちのようだ。ここ3年間ばかり映画から離れていたので、ほとんど知らなかった。
さて、映画の演出部分について触れるところがあるとすれば、劇中に音楽を登場させて、魅了するという意味では「スワロウテイル」(監督:岩井俊二)に遠く及ばない。あの<yen town band>並みの圧倒的な勢いを出し切れていないのは中島の力不足か。カメラワーク、カット撮りの方針によるものかもしれない。
そして、内容。これは漫画のままなので、特別かくこともないが、しいて言えば、幸子。おれはお前が好きだ。いい。かわいい。「わざとだよ。」といわれて何も感じない男がいるだろうか?いや、いないはずはない。小物も含めた映画の世界を「セット」としてつくりだすことには成功している。これはお金をかければ何とかなるところでもあるが、漫画どおりの部屋、空間だった。
さて、どうしてこの映画がこんなに受けるのか、もうそれは、メディアミックス戦略の賜物だろう。原作として2300万部売れているこの漫画が映画化されれば、それだけで多くの人間が映画館に通う。よっぽどできがわるくなければ。そういう意味では映画は無難に仕上げたのだろう。

NANA-ナナ-FM707

NANA-ナナ-FM707

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2005/08/26
  • メディア: DVD


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